御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「……は?」


なに今どきの5歳児ってこんなこと言うのか?


大好きってなんだよ。


それに……


妃奈もそんな顔して笑うな。可愛いって思ってるのがだだもれてる。




「私もりょうまくんのこと大好きだよっ」




ピシッ………


まさかの返答に俺の全身が一瞬にして凍りついた。


「ほんとっっ!!」


「……ちょっと待て……」


幼稚園児にまで嫉妬するとか、情けないしガキくせえのは分かってる。


だけど……


妃奈からの好きをそんなに簡単に……??


「ダメだ、りょうま。おねーちゃんは俺のだから。」


『付き合って』とまで言うんじゃないかというりょうまの勢いに、俺は無理やり間に入る。


「ち、ちょっとっ!舜くん!?何言って…」


まぁ、付き合ってもないのにそんなことを言うなんておかしいよな。


「おねーちゃんとおにーちゃんはこい…びとな、の?」
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