御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
だけど……大きめのトートバッグを持って…


「妃奈…??」


キュッと口を結び、なにも発してはくれない。


玄関のドアに手をかけた妃奈を、止められる雰囲気ではなかった。


妃奈の表情は全く見えない。


でも、開いたドアの隙間から見えたその背中はただただ寂しそうだった。
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