御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
凪くんが忙しくなって最初の頃はそんなに目立ったことはなかったのに……


でも今日は……私は1人、呼び出されて…





「胡桃さん、凪くんはー?」


「あ、凪くんは忙しいみたいだよ」


凪くんの様子が気になるのかな?と思って、聞かれたことに対して素直に返答した。


のだけど……


「自分だけが凪くんを知ってるみたいな態度、ほんとムカつくんだけど」


「え……」


すごく怒られてしまった。


「私…そんなこと思ってないよ…」


だって、私…全然知らないもん。


凪くんの世界のこと、全然知らない。


知りたいのに知れない。


私だって凪くんと仕事で関わって、凪くんを知ってる人がすごく羨ましい。


「てかさー、胡桃さんって純情なふりしてすっごいビッチだよねー」


「え?」


「だって、幼なじみのままでいて凪くんの優しさに甘えてるんでしょ?」


「そういうのってなんて言うか知ってる?」


女の子たちの鋭い視線に、背筋が凍る。


「キープっていうの、分かってる?」
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