御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「ねぇ胡桃さん」


女の子の中の1人に顎を掴まれて、私は強制的に目の前の子と目を合わせることになる。


「凪くんは花乃様のものよ」


……誰…


花乃…??女の子だよね…


私、、そんな子知らない……


「早く離れて」


女の子のその言葉は忠告のように聞こえる。


破ったら何かされる…私の中の何かが本能的にそう言っている。


でも、でもっ、、私は……凪くんの幼なじみだよ…??


なんで、凪くんから離れないといけないの…


4年待って、やっと会えたのに…っ、


「…私っ、離れたくないです」


震える声で伝えると、それはその子の逆鱗に触れてしまったらしい。


振り上げた女の子の手が私の顔めがけておりてきて、そのまま大きな音をたてて私の頬をはらった。


「っっ、、、」


当たったのは肌だけじゃなくて、爪もだったみたいで、ピリッとした痛みが響く。
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