御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
凪くんは私の目の前でピタっと止まる。


「疲れた」


その声と同時に私の肩にくっつけられるおでこ。


ドクンッッ!!!


私の意思とは関係なく勝手に心臓がはねる。


あ、あぁきっと、凪くんも甘えたいんだ…


えっと………


「お疲れ様だねっ、凪くん」


右手に持っていたタオルを左手に移して、空いた右手で凪くんの頭を撫でる。


「………あー、好き」


…よ、良かった!!凪くん頭撫でられるの好きなんだっ!!!


じゃあ、いっぱい撫でてあげよう!


「良かったぁ」


私の口から声が漏れていく。


「……妃奈、タオル…」


「あ、これ?」


あれ、でも凪くん女の子に渡されて……


受け取ってはなかったけど……


「妃奈のがいい、ちょーだい」


私の……がいいんだ、そっか、、このタオル…凪くんのお家にあった洗剤で洗ってるから、安心するのかな。


それなら、ちょっと分かるかも。


「はい!どーぞ」


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