御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
『了解、ありがとう』


メッセージにいいねをつけて、私は急いでリビングに降りた。





──7時。傷を隠すためにマスクをつけて家を出る。


胡桃家の玄関の前で待っていると、左側の方から歩いてくる舜くんの姿を見つけた。


舜くんも私に気づいてくれたようで、こちらへかけてきてくれる。


私も道路の方へ出ていって、舜くんと合流した。


「おはよ」


「おはよう!」


私のマスク姿を見ても、普段と変わらない対応をしてくれるのがとってもありがたい。


「ごめんね、迎えに来てもらっちゃって…」


「ん、全然大丈夫」


ナチュラルに頭を撫でられて、心臓が変な音をたてる。


「なに笑」


これは友達としての距離感なのかな、、


いや、絶対違うよねっ?


「舜くんってずるい…」


「まぁ、振られたけど俺諦めるつもりないから」


私の方にグイッと顔を近づけて、堂々と宣言する舜くん。


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