御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
昨日の女の子たちは、度々こちらを見ていたけど、2人がいるということもあって私の方に来ることはなかった。


でもなんか……わざと私に聞こえる声で


『あー花乃様、なんかー………』


と電話をしていて……



光莉も『あれ、妃奈にわざと聞かせてる?』とピリピリした表情で呟いていた。


「そもそも花乃って誰だよ」


「…誰だろうね……」


他人事みたいにもらせば、舜くんは眉をひそめる。


「は?知らない奴に恨まれてんの?」


「…うーん、なんか凪くんに関係してる人なのかなぁって…」


確定してるわけではないけど、昨日、『凪くんは花乃様のもの』って言われたから、きっと凪くんのことを好きな女の子なんだろうなって思ってる。


でも、その子が根元にいて動いてるとしたら、会ったことのない私をなんで知ってるんだろう。


「まぁ、誰が相手でも私の妃奈を傷つけておいて許すつもりないけどね」
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