御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「光莉、俺も同じ気持ちだ」


「さすが舜、分かってる男」


お互いの肩に手を置いて、頷き合う2人に笑みがこぼれる。


「なぁにそれ笑」


私が笑っているのに気づいた光莉は、しゃがみこんで私の机に頬ずえをつく。


「そもそも!眉目秀麗、文武両道、その他も全てにおいて優秀、加えて御曹司って東雲くんもやばいと思わない?」


「…う、ん。すごいよね…」


「三高っていうけどさ…学力は言わずもがなって感じで、180cm越えの高身長、財閥の跡取りって…なーんも心配いらないのが逆に怖いよ」


少し笑いを含みながら光莉は言うけど、字面にしたら改めて凄すぎることを痛感させられる。


「そんなの好きにならないわけがないし、正直東雲くんは選び放題だと思う。」


うん、本当にそうだよね、凪くんは私といなくたってきっとたくさんの子と関われる。


今までの凪くんが嫌悪の目でそれを全部切っていたとしても。
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