御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「たくさん心配かけて。」


「…いいの、?私、全然返せたことないのにっ?」


舜くんが返事をする前に、光莉の手が私の背中そえられる。


その温もりは『いいんだよ』と言ってくれてるみたいで…



「頼ることも努力なんだよ」



光莉がくれた言葉を聞いて、今まで自分が考えていたものはなんて自分勝手なのだろうと酷く後悔した。


「無理にとは言わないけど、東雲にも…言ってみたらどうだ?」


「うん、私もそれが一番だと思う。東雲くんの会社とかに関係してる女の子なら何か知ってそうだし…」


頼ることも…努力………凪くん…


そう言えば凪くんは、私に『頼って欲しい』って言ってくれてたな…


……凪くんが忙しいのは何より理解してる。


だから、実際にどうこうしてほしい、とまでは望まない。


でも…言ってみるだけ言ってみようかな。それで何かが変わることはなくても……
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