御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
バレちゃうか……私、嘘がつけないというか、ただ誤魔化し方が下手なんだ…やっぱり…


「……あ、、その……手紙が入ってて…」


「…え?」


光莉の目からハイライトが消えて、心臓がドクンッとはねる。


それでも手紙の内容だけは言いたくなかったから、私は必死に言葉を繕った。


「悪口…みたいな感じだった!」


「…ちょっとなにそれ…」


私よりもその手紙に怒ってくれてるんだと一瞬で分かる。


声が明らかに震えていて、オーラが凄いんだもん…。



自分の事のように思ってくれてありがとう…大丈夫だよ、光莉。


今度こそこれも含めてちゃんと凪くんに相談する。


光莉にもね、頼るつもりがないわけではないんだよ。


でもこれは……女の子には危ない気がするの…


私の目線の訴えを光莉は汲み取ってくれたのか、怒りのオーラを引き、困ったようにため息をついた。
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