御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「この4年間いろいろ本気でやった」


……凪くんの本気ってほんとに凄そう…


東雲家総出でやりそうだなぁ、昔からそうだったもん。


でも、凪くんはいつも「これくらい全然だよ」って言っていた。


だから、きっと相当頑張ったし、相当辛かったんだと思う。


私も凪くんの目線に合わせてしゃがんで、そっと顔を覗く。


「お疲れ様、凪くん」


「………自分が可愛いことしてるって気づいてる?」


「ん?」


「はぁ……天然って毒すぎる…」


天然………どういうことだろ。


人の手が加えられてないものが嫌いって事なのかな?


「今日の放課後空いてる?」


「う、ん!空いてるよ!」


「うちのカフェ、貸切にしたから一緒に行こう」


「え」


ちょっと待って、今凪くんの口からとんでもない言葉が聞こえたような…


どこから言ったらいいかな、
< 26 / 297 >

この作品をシェア

pagetop