御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
──翌日、土曜日だったこともあり目覚ましをかけ忘れた私が起きた頃には時計の針は9時を指していた。


スマホのトークアプリを開けば『本邸に行ってくる』と凪くんから連絡が入っていた。


昨日の出来事を思い出せば、凪くんがなぜ本邸に行ったのか分かる。


凪くん…もしかしたら花乃さんと話をしにいったのかも…


私は行かなくてもいいのかな。


とボッーとした頭で考えながら顔を洗う。


それにしても……せっかく忙しいのが終わったって言ってたのに、また朝早くから…


私のせいでいろいろ負担をかけちゃって申し訳ない。


もし今度、凪くんが私を頼ってくれたら、その時は私も全力を尽くそう。


そう強く決めて、いつ凪くんから連絡がかかってきてもいいようにスマホを持ち歩いて待つ。


だけどなかなか連絡がくることはなく、溜まったドラマの録画を見ていた時だった。
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