御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
固定電話が鳴り響いたのは…


「は、はい!もしもし?」


凪くんの家の固定電話に出たことはなくて、私はどの立場で話していいのか分からなくなる。


『胡桃様でお間違いないですか?』


「えっと…私は胡桃ですが…この電話は東雲のものです」


『はい。胡桃 妃奈様ですね』


東雲家の電話にかけてきて、尚且つ私が胡桃だと把握し、東雲家にいることを知っている人…


一体誰だろう……


凪くんと一緒に住んでいることは、光莉と舜くんにも言ってないのに…


『申し遅れました。東雲家本邸で執事をしております、高橋と申します。』


えっ、高橋さん!?


前に本邸に連れて行って貰った時、よくしてくださった高橋さんであってるよね?


「お久しぶりです、何かありましたか?」


このタイミングで高橋さんから電話がかかってくるなんて…本邸で何かあったとしか…
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