御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
うちのカフェってところ?それとも貸切ってところ??


普通に生きてたらなかなかないよ……


「い、いいのかな、そんな独り占めみたいな…」


「ん、だってもともと妃奈のために俺が監修して作ったカフェだし」


え、、監修……??


「す、ごいねっ!!凪くん!」


そんなことも出来ちゃうんだ……


「……注目して欲しいのそこじゃないんだけどな…」


私には聞こえないくらいの声量で何か呟いた凪くんは立ち上がって私を撫でた。


「50m頑張って。応援してる」


「…ありがとう」


ニコッと優しく微笑む凪くんに私も笑顔を返す。


「凪くんも頑張ってね」


私がそう告げた直後、凪くんは、私たちと少し離れたところにいた体育の先生に呼ばれて、名残惜しそうにしながらも、走り去っていってしまった。



そして…そのあと、私は1人で50m走に挑戦した。

< 27 / 297 >

この作品をシェア

pagetop