御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
凪くんに応援してもらったから凄く自信があったんだけど……結果はボロボロ。


高校3年生にもなって、まだ9秒台…さすがに遅すぎるよね…あはは、、


タイムが記録されたシートを見て、項垂れていた私の元に光莉が走ってくる。


「妃奈!ねぇ、なんなのっ、妃奈の幼なじみくん」


「え?」


「ハンドボールも50m余裕で超えてたって!その他もやばいよ!」


完全に訳が分からない、といった様子で私にあらゆる凪くんの記録を話してくれる光莉。


「財閥の御曹司で、容姿端麗、高身長、勉強も運動も異次元なほど出来るって、何があったの」


「凪くんの努力じゃないかなぁ…」


凪くんのことを褒められると私まで嬉しくなる。


この4年間は見れていなかったけど、それでも凪くんが凄い努力家なのは知っているから。


「妃奈はいい子だね、ほんと」
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