御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「…お願いします」


返事をしながら、今度は私から抱きつく。


すると、凪くんはそんな私の頭を撫で…


そのまま顎をすくい上げた。



思わず目を瞑ると、その瞬間、私の唇に…何か柔らかい物が触れた。



凪くんの顔が私から離れていくのを見て、今のがなんだったのか確信する。



私……凪くんとキスを……


「ごめん、嫌だった?」


そんな表情で言われて嫌なわけがない。


それに、、大好きな凪くんとのファーストキスだから……とっても嬉しい。


そっと首を横に振って、凪くんの服を掴む。


「……嬉しかった」


私なりの表現に、凪くんは不敵な笑みをこぼす。


「可愛い」




もう一度落とされた甘くさっきよりも長いキスを私は静かに受け入れた。




「愛してる」


「私もだよ、凪くん」




今までのどんな時よりも、凪くんは幸せそうに見えた。
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