御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
たけど、妃奈の反応は全く違うものだった。


「凪くん凄いねっ!」


「え?」


「6年を4年にしたの!?大変だったよね、お疲れ様!」


あぁ、そっか。妃奈はこういう子だった。


こういう子だから好きになったんだ。


もう何年前かも思い出せないくらい小さい時から。


「ありがとう、これからはもしどこかに行かないといけなくなっても妃奈と一緒に行く。ついてきてくれる?」


「…うん!もちろん、凪くんがいいのなら私はずっと凪くんといたいよ」


悩むことなく、それどころか嬉しそうに頷いた妃奈を俺は間髪入れずに抱きしめた。


「いつからそんなに可愛いの」


「な、凪くんだっていつからか分からないぐらいかっこいいよ?」


んー、妃奈に褒めてもらえるのも嬉しいけど、


「もっと照れてよ妃奈」


真っ赤になって俺への好きが溢れている妃奈を見たい。
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