御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
きっとまだまだ俺の方が妃奈を好きだろうから。


「な、なぎ、くん!」


俺の背中を軽くたたいて暴れる妃奈の首筋に触れるだけのキスをする。


すると、突然大人しくなった妃奈。


「うぅぅー」


可愛らしく唸った後、俺の胸に頭をグリグリと押し付けた。


「は、え?」


「凪くんいつもずるいのっ!私、凪くんよりかっこいい人見たことないし、こんな少女漫画みたいなの経験したことないし!」


「…そっかそっか、ごめん俺が悪かったね」


妃奈にそんなことを言われてしまえば、それ以上意地悪を言う気なんて失せる。


「…うん」


妃奈の周り全てが可愛い。


妃奈以外の全てのものが0なら妃奈は最高単位以上。


限界を優に超える。


そんな全ての褒め言葉をもって、俺は妃奈の背中を撫でた。





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