御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
それに安心した俺は、妃奈が落ち着いたタイミングで今度は俺から質問を投げかけた。


「妃奈はこれから何をしたい?」


「あ、えっとね!凪くんとペアルックをしてみたいの!凪くんが良ければどうかな!」


「うん、もちろん。」


その返事を出すまでに一瞬の躊躇いもなかった。


ペアルックってことは、妃奈は俺の彼女だって周りに牽制できるって事だよな。


それに妃奈がしたいことなら、大歓迎だ。


「ほんと!?」


「じ、じゃあ、それ着てプリクラとかって」


「うん、何枚でも撮ろう。なんならプリクラ機買う?」


「凪くん規模感大きすぎるよ!」


必死に首を振る妃奈も可愛いけど、俺結構本気なんだけどな。


妃奈が望むならプリ機の2、3台くらいなんとかなるけど。


俺の横で妃奈は話題を切り替えて、


「あとねー」


と指を折っていく。
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