御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
でも…その温かい愛情に私はただただ感謝をしている。


「ありがとう」


お礼を言った直後、私は舜くんとの会話を続ける時間もなく、後ろに引き寄せられた。


一瞬、誰!?と焦ってしまったけど…


よく考えてみたら凪くんしかいないよね


「それくらいにして。俺の彼女だから。祝福の言葉はありがたいけどその手はいらない」


「嫉妬深い男はすぐ振られるぞ?」


「は?」


2人は仲がいいのかなんなのか分からないけど、私はそのやり取りが面白くて凪くんの腕の中で笑みをこぼした。


「あ〜妃奈はこっちにおいで!こんな男共に囲まれてたら私の妃奈が汚れる!」


ふわふわした表情を浮かべながら、かなりの強さで腕をひく光莉。


「おい、光莉!妃奈を奪うな」


「知らん!妃奈はやっぱり渡さない!私の!」
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