御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「すぐ帰ってきて?映画停止して待ってる。」


「ありがとう。」





私は言われた通り、なるべく急いで準備をして、マグカップを2つ持って凪くんの元へ戻った。


「妃奈!!」


凪くん……すごく嬉しそうな顔……


「これ凪くんの分」


手渡したマグカップを覗いた凪くんは、ん?と首を傾げた。


「ホットミルクにココアのサンドクッキーを砕いて入れたの、甘くて無理そうだったら飲まなくて大丈夫だよ」


「いや…飲む」


「いただきます」


凪くんがなんて言うのか、少し不安になりながら見守る。


そんな凪くんは、何口か飲んだあとで、カップを口から離した。


「めっちゃ美味い」


「えっ、ほんと!?」


「うん、さすが妃奈」


「えへへ、よかったぁ」


褒められたことで自然と口角が上がって、その状態で凪くんの隣に腰を下ろす。
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