御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「…ありがとう」


「よし!じゃあ、東雲と胡桃さん以外の走順をこっちで決めよう」






─────と、そんな出来事があり……今……


第1走者がスタートしました。


「な、凪くんっ!頑張れ!」


私の応援が届いたかは分からない。


だけど、どっちにしろ…凪くんは圧倒的に速かった…


他のチームも基本的に速い人を先頭においているから、全体的にレベルが高いはずなのに、凪くんはどんどん差をつけていく。


私から見たら…ほとんど全力で走ってるんじゃないかなって感じ……


コースを回って、異例の速さでスタートラインに戻ってくる。


私も今度はちょうど凪くんに届くような位置で叫んだ。


「凪くん!頑張れ〜!!!」


って……


今度はちゃんと聞こえたと思う。凪くん、速すぎて表情とか見れなかったけど……






───そして、その後も凪くんはスピードを落とすことなく、2走者目にタスキを手渡した。
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