御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「任せて」


駆け出していく凪くんの口から、そんな言葉が聞こえた…。


ありがとうっ、お願いっ、、凪くん!


凪くんが走り出して少しの所まではちゃんと見守っていたんだけど……


私の責任で凪くんに頑張らせてしまっている、そう思うとなんだか申し訳なくて、走っているのを見るのはなんだか怖くて…


思わずぎゅっと目を瞑ってしまう。


「妃奈!」


そんな時にしたのは、私の名前を呼ぶ光莉の声。


「光莉?」


「東雲くん見て!」


東雲、凪くんの苗字が聞こえてきて、私は目を開いて恐る恐るトラックを見つめる。




えっ、、、待って、凪くん今……2位……??


それに、1位の人とはあと5m位の差。


それもどんどん縮まっていく。


400m地点………凪くんは1位の人の横をすり抜けた。



つまり凪くんは………1周で3人抜いて、残り400mのところで……1位に返り咲いた。


すごすぎるよ、凪くん……
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