御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
一目見た瞬間、凪くんにピッタリだと思った。


「すみません、このタンブラー、プレゼント用で名前を入れてもらいたいんですけど…」


ちょうど良いタイミングで通りかかった店員さんにタンブラーを見せながら声をかける。


「もちろん可能ですよ」


「ありがとうございますっ!ちなみに……どれくらいかかりますか?」


「お急ぎであれば、明後日には……郵送だともう少しかかってしまいます。」


店員さんは柔らかい口調から、「間に合いますか?大丈夫ですか?」とそんなふうに心配してくれているのが伝わってくる。


凪くんの誕生日は日曜日だから、1週間いないなら全然大丈夫。


「受け取りに行きます」


凪くんへのプレゼントだから、ちゃんと自分の手で受け取って、確認したい。


「かしこまりました。」


「他になにかなければ、そちらの商品も合わせて、レジでお会計致しますね」
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