御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「はいっ!」


「では、印字したい文字をアルファベットでこちらにお願いします。」


レジにて………


店員さんの手元にあるのは、ボールペンと、文字を書くように1つ1つ区切られた枠のある用紙。


えっと、凪くんは……


『Nagi』


だよね!


間違ってないかちゃんと確認して……っと…


うん!大丈夫!


「では、こちらで承りますね」


「はいっ!」


ふふ、凪くん喜んでくれるかな……


凪くんの言うタンブラーが、このタイプであってるといいんだけど…


決めてしまったあとで、2割ほど不安な気持ちが入り混じってくる。


でも、凪くんは何をプレゼントしても心の底から喜んで「ありがとう」って言ってくれる人だから……


きっと笑ってくれる。


しばらく凪くんの誕生日をお祝いできてなかった分、今年は凪くんにとってこの先ずっと思い出に残るものを届けたい。


だから…待っててね、凪くん





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