御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
───そっと、凪くんのいなくなった1階を見つめる。
明日……パーティーが出来なくても……少しだけでも…お祝いしたい。
凪くんが明日起きてきた時に……見てくれるように……今から飾り付けをしよう。
とはいっても、この家自体相当な広さがあるため、リビングだけでもそれっぽくなるように、バランスを確認しながら飾っていく。
天井の縁にそってグレーと白のバルーンをつなげる。
それから、床には星の形のバルーンと大きさが何パターンかある丸いバルーンを散りばめて……
壁から壁に繋がるようにHappy birthdayを飾る。
そして正面には18のバルーンをつけて…
遠目から見ても真っ直ぐになるように微調整を繰り返す。
………よし!できた!!
我ながら、想像していた通りの最高傑作が出来たと思う!
これなら……本邸のパーティーには見劣っていても、少しは……びっくりしてくれる……はず。