御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
私を見て、唖然としている。


「凪くんっ、お誕生日おめでとう!」


「……え?」


「こっち来て!」


いまいち状況が分かっていないっぽい凪くんの手を引いて、リビングへ連れていく。


リビングの光景を見た瞬間に、凪くんの表情が固まってしまった。


あれ………??……やっぱり、、勝手にこんなことしちゃったの良くなかった?


「あのっ、、ごめ、んね、すぐに外すね」


完全に失敗したと悟った私は、バルーンの飾りに手を伸ばす。


だけど、何故かその手はバルーンから離れていった。


まるで意味が分からなかったけど、1度冷静になって気づく。




私………凪くんに引き寄せられたんだ……




今、凪くんの腕の中。この体勢は、バックハグっていうやつだと思う。


「これ全部俺のため…?」


「そうだよ!凪くんに喜んで欲しくて…」
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