御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「勝手にやっちゃってごめんね?怒ってる…?」


「まさか。嬉しすぎるよ、ありがとう妃奈。」


そっか……凪くん嬉しいんだ……私のやったことは間違ってないんだ……


どうしよう、なんか胸の奥深くの辺りが……すごくあったかい。


私の体が嬉しい、良かったって叫んでる。


「昨日の夜、俺の予定を聞いたのはこれがあったから?」


「う、うん…あ、でも凪くんは本邸の方に行ってね?」


凪くんのことが大好きな人達が待っているから。


「行かない」



『もちろん』とか、『行ってくる』とか、そんな言葉が返ってくると思ったのに、まさかの真逆の言葉に声が出てこなくなる。


「妃奈と過ごしたい」


「……え…」


「行かないでって言って欲しい」


待って、なんで?凪くん……行かないと……


私に凪くんを止める権利なんてないよ…
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