御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。

(大切な君だけを)

(大切な君だけを)


───なに、ここ………


本邸を目の前に私は足を止める。


私の想像を遥かに上回る大きさ。


別邸だって、ただでさえ大きすぎるのに、それを超えるってどんなだろうって思ってたら……


これが家……??


お城じゃなくて……??


それか、物語の中に出てくるどこかの国の貴族の豪邸。


凪くん…こんな所で暮らしてたの…?


「妃奈大丈夫?入るよ?」


「う、うん」


こんなすごい所、私1人だったら絶対行けないし、行く勇気もないけど……凪くんが一緒なら……


私の隣で、凪くんがスマホを操作すると、途端に私たちの前に立ちはだかる門が、横に引いていった。


「す、ごいねっ、魔法みたい…」


「魔法?」


『どういうこと?』と言いたげな表情を浮かべる凪くん。


そっか、私はびっくりしてるけど凪くんにとってはこれが普通なのか…


もしかして私…庶民丸出し??


恥ずかしいこと言っちゃってる?
< 81 / 297 >

この作品をシェア

pagetop