御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
大きな机の中心には、『Happy birthday 凪』というプレートがのったアイスケーキ。


そして、それ以上に目を疑ったのは…



この広い部屋の一角を埋めるほどたくさん積まれた……プレゼントたちだった…



大きいサイズのものから、細かい小さな箱まで……


……私でも知ってるほどの有名な高級ブランドの包みがいくつもある。


それも1種類じゃなく。見える範囲だけでも相当な量と種類。


………こんなことが本当にあるんだ、、と心から思う。


これに私が敵うわけない。


このタンブラーは凪くんにピッタリだと感じて選んだもの。


だけど、今この状況を見てしまったら……私の考えていたパーティーにも、プレゼントのタンブラーにも……自信をなくしてしまった。


「妃奈」


部屋の入口で立ち止まる私の顔は、屈んだ凪くんによって覗かれる。


「……妃奈?」
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