御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「もちろん、小さい時に妃奈が祝ってくれたのも嬉しかったけど」


「……そ、っか。良かった…」


「だけど妃奈はきっと、この部屋を見て…私のはダメだったんだって思ってる」


っ、、見事に言い当てられてしまって、体がビクッとはねる。


なんで、凪くんは分かるの…


普通にしていたのに。なんで少しの変化に気づいてしまうの?気づいてくれるの?


「正解?」


優しく口角を上げる凪くんに、私は視線を下げてコクンと頷く。


「大丈夫、妃奈のが1番だから。誰がなんと言おうと。祝ってくれたその気持ちが何よりも嬉しいよ」


ずるいなぁ、凪くんは。


そんなこと言ってもらえたら、嬉しくなっちゃうに決まってる。


「…ありがとうっ、凪くん」


「…可愛い顔しすぎ、俺の忍耐力試してるの?」


「……忍耐力…?凪くん、なにか我慢してるの?」
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