御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
凪くんも……こんなの呆れちゃったかな…




そんなことを思ってから、わずか10秒後くらい……


私の体は目の前に引っ張られた。


まるで、ジェットコースターの頂上から落ちた瞬間みたいに心臓がはねる。


それと同時に、私の体は温かい何かに包まれていた。


1秒、2秒と時間が経っていって、冷静になってやっと気づく。


私、凪くんに抱きしめられてる……!?


「な、凪くんっ、?」


「こうやってたら、少しは安心する?」


………え、、まさか私を落ち着かせるために、してくれたの…??


あぁ……たしかに……何よりこの温もりが心地よくて……雷の音なんて耳に入ってこない。


雷の音よりも、凪くんの鼓動が伝わってきて、優しく私の鼓膜を揺らす。


抱きしめてもらうのってこんなに、、安心できるものなんだ……


「…ありがとうっ、凪くん」


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