この先も、ずっと紺くんと一緒に


風船を持つわたし達とは違い、全く別のアイテムを持つ男の子達。

(かじ)くんはおしゃれなフォトフレーム、伸太郎くんはまな板。

紺くんの姿はここから確認できない。

「お互いの持ってるものが気になると思うけど、まずは課題の説明をするわね。今日、みんなに行ってもらうのはドキドキ♡風船運びゲームよ」

ドキドキ……風船運びゲーム?

「みんなには今から男の子が選んだアイテムを使って、風船を体育館まで運んでもらうわ。どのルートを選んでもOK。風船がアイテムや体に直接触れたり、地面に落ちた場合は失格。もちろん一番最初に到着したペアが優勝よ」

ここから体育館まで風船を運ぶゲーム!

(なんだか楽しそうです!) 


「5分後にはスタートするから、みんなパートナーと合流して♡ここからは会話をしてもOKよ」

学園長の言葉に従い、みんなはぞろぞろと移動をはじめる。


「うわ、わたし大きい風船選んじゃった」

「課題に関係あると思って、封筒入り選んじゃったよ。絶対重いよね?」

「俺なんかしゃもじだぜ〜」

周りから聞こえてくるのは、アイテム選びに失敗した声ばかり。


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