苺くんは、 蜜柑ちゃんを愛してやまない
「━━━━━ご馳走様でした!篠原さん!
しかも、とっても素敵なレストランでびっくりしちゃいました!(笑)」

「フフ…今日は、特別な日だから!」

「え?」
ホテルの最上階にあるレストランで食事をし、二人は近くの公園に来ていた。


「蜜柑ちゃん、クリスマスのプレゼント受け取ってくれる?」
「はい!
私からも!」

「蜜柑ちゃんも、用意してくれたの!?
嬉しい~!ありがとう!」

プレゼントを交換する。

一虎からは、蜜柑のチャームのついたピアス。
蜜柑からは、蜜柑柄のネクタイだ。

「可愛い~!!
篠原さん、ありがとうございます!
フフ…つけよっと!」
つけていたピアスを取り、プレゼントされたピアスをつけた。

“可愛い、蜜柑ちゃん!”と微笑み、一虎もプレゼントを開ける。
「俺も、ありがとう!
これ……よく見たら、蜜柑柄なんだね!」

「はい!
見た目はシックな市松模様なんですが、よく見ると蜜柑なんです!
見つけた時、篠原さんにプレゼントしたいなと思って!
これだったら、お仕事にもしていけるかなって!」

「うん!ありがとう!」
蜜柑の頭をポンポンと撫でる、一虎。

そして一虎は、真剣な目になり蜜柑を見据えた。
「蜜柑ちゃん」

「はい!」

「もう一つ、あるんだ!
渡したいもの」

「え?」
一虎から渡されたものは、まさに“指輪”だった。

「蜜柑ちゃん、俺のお嫁さんになって!」

「………」

「………」

「……え?お、お嫁さん…ですか?」

「うん。俺、蜜柑ちゃんのこと大好き!
蜜柑ちゃんとなら、幸せな生活を送れると思うんだ」

「でも、私達……まだ、お付き合いもしてませんよ?
私、その…/////
私も、今日…篠原さんに、告白しようと思ってて…
お気持ちは嬉しいですが、結婚は……まだ…」

「結婚前提に付き合うくらいなら、結婚した方がいい。
付き合っても、俺はすぐにでも一緒に住みたい。
…………ね?こんな回りくどいことするくらいなら、結婚した方がいいと思わない?」

「それは……」

「蜜柑ちゃん、俺は…………
“蜜柑ちゃんの理想の男になってあげるよ?”」

「え………」

「俺は、蜜柑ちゃんと一生離れたくない。
ずっと傍にいて、蜜柑ちゃんの為に生きていきたい。
交際して、お試し期間みたいなのはいらない。
俺には、蜜柑ちゃんと幸せになれる自信がある。
でも、蜜柑ちゃんじゃないと俺は幸せになれない。
俺を幸せにして?
…………だから、俺と結婚しよ?」
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