苺くんは、 蜜柑ちゃんを愛してやまない
苺くんの中心は、蜜柑ちゃん
「━━━━━おはよ、碧馬」
「おはよ」
社長室に入り、碧馬に挨拶をする。
デスクチェアに座り、パソコンを立ち上げる。
すると、秘書の斎川が入ってきた。
「篠原社長、若林(碧馬の苗字)社長。おはようございます」
「「おはよう」」
「今日の予定は、パソコンに転送してます。
ご確認をよろしくお願いします。
…………あと今日、ランチみんなで食べませんか?」
「ん?ランチ?」
「みんなって、どのみんな?」
一虎と碧馬が、斎川を見上げる。
「社長お二人と、私達秘書課のみんなでです」
「俺は構わないよ?」
と、碧馬。
「俺は、遠慮するよ」
少し微笑み、斎川に言った。
一虎は、基本的に人付き合いが苦手だ。
昔から、一虎の美しい容姿や物腰の柔らかさに、沢山の女性が寄ってきていた。
でも当の一虎は、そんな女性達に鬱陶しさを感じていた。
忘年会などの仕事として必要な飲み会や食事は出席するが、極力“蜜柑以外の人間”と関わりたくないのだ。
だから相手が碧馬でも、あまり仕事以外では会わないのだ。
「━━━━━え?篠原社長も一緒しましょう?
お弁当があってもいいですよ?
下の社食でにしようって言ってるので!
ほら!今日“水曜日”ですし!」
意味深に見る、斎川。
そう━━━━一虎は、ランチを社長室で“蜜柑と一緒に”食べている。
もちろん、蜜柑は大学にいる。
スマホのビデオ通話で、リモートで対面してランチをしているのだ。
しかし唯一、水曜日だけは蜜柑はバタバタしているので、ランチを一緒しない。
それは碧馬や斎川達秘書も、当然知っている。
なので、そこをついてきたのだ。
「イチ、たまにはいいじゃん」
碧馬にも言われ、一虎は“しかたなく”ランチを秘書達と食べることになったのだ。
「━━━━━W社長!!こっちです!」
社員食堂に向かうと、秘書達が待っていた。
碧馬と共に、席に座る。
一虎は、弁当を出し食べ始める。
碧馬や斎川達の話を、なんとなく聞きながらただ蜜柑の作った弁当を味わっていた。
「篠原社長」
「ん?」
「なんで、急に誘いを承けてくれなくなったんですか?」
「は?」
「つい、2年くらい前まで、彼女がいても一晩共にするような人だったのに」
「だって、蜜柑ちゃんを悲しませることしたくないから。
今までは、どうでもよかったし。
彼女がいるって言ったって、俺は付き合ってるつもりなかったし。
その時がよけりゃ、それでよかったから」
「本気みたいだよ、嫁さんのこと。
まぁ、だから結婚したんだろうけどな!」
「まぁ、そうゆうことだよ」
一虎はそう言って、また弁当に目を向けた。
「おはよ」
社長室に入り、碧馬に挨拶をする。
デスクチェアに座り、パソコンを立ち上げる。
すると、秘書の斎川が入ってきた。
「篠原社長、若林(碧馬の苗字)社長。おはようございます」
「「おはよう」」
「今日の予定は、パソコンに転送してます。
ご確認をよろしくお願いします。
…………あと今日、ランチみんなで食べませんか?」
「ん?ランチ?」
「みんなって、どのみんな?」
一虎と碧馬が、斎川を見上げる。
「社長お二人と、私達秘書課のみんなでです」
「俺は構わないよ?」
と、碧馬。
「俺は、遠慮するよ」
少し微笑み、斎川に言った。
一虎は、基本的に人付き合いが苦手だ。
昔から、一虎の美しい容姿や物腰の柔らかさに、沢山の女性が寄ってきていた。
でも当の一虎は、そんな女性達に鬱陶しさを感じていた。
忘年会などの仕事として必要な飲み会や食事は出席するが、極力“蜜柑以外の人間”と関わりたくないのだ。
だから相手が碧馬でも、あまり仕事以外では会わないのだ。
「━━━━━え?篠原社長も一緒しましょう?
お弁当があってもいいですよ?
下の社食でにしようって言ってるので!
ほら!今日“水曜日”ですし!」
意味深に見る、斎川。
そう━━━━一虎は、ランチを社長室で“蜜柑と一緒に”食べている。
もちろん、蜜柑は大学にいる。
スマホのビデオ通話で、リモートで対面してランチをしているのだ。
しかし唯一、水曜日だけは蜜柑はバタバタしているので、ランチを一緒しない。
それは碧馬や斎川達秘書も、当然知っている。
なので、そこをついてきたのだ。
「イチ、たまにはいいじゃん」
碧馬にも言われ、一虎は“しかたなく”ランチを秘書達と食べることになったのだ。
「━━━━━W社長!!こっちです!」
社員食堂に向かうと、秘書達が待っていた。
碧馬と共に、席に座る。
一虎は、弁当を出し食べ始める。
碧馬や斎川達の話を、なんとなく聞きながらただ蜜柑の作った弁当を味わっていた。
「篠原社長」
「ん?」
「なんで、急に誘いを承けてくれなくなったんですか?」
「は?」
「つい、2年くらい前まで、彼女がいても一晩共にするような人だったのに」
「だって、蜜柑ちゃんを悲しませることしたくないから。
今までは、どうでもよかったし。
彼女がいるって言ったって、俺は付き合ってるつもりなかったし。
その時がよけりゃ、それでよかったから」
「本気みたいだよ、嫁さんのこと。
まぁ、だから結婚したんだろうけどな!」
「まぁ、そうゆうことだよ」
一虎はそう言って、また弁当に目を向けた。