苺くんは、 蜜柑ちゃんを愛してやまない
自宅マンションに帰り、ロールケーキを仲良く食べて一緒に風呂に入る。
蜜柑は一虎に後ろから包み込まれながら、大夜や莉帆との今日の会話の話をしていた。
「それで、蜜柑ちゃん。元気なかったんだね」
「うん。
“おっさん”は酷いよ!
一虎くん、おっさんじゃないもん!」
「フフ…ありがと!
これからも、蜜柑ちゃんにおっさんって思われないように努力するよ!」
「一虎くんは、おっさんって感じする?」
「うーん、そうだなぁー
二十歳の時に、38歳の人を見てだろ?
おっさんかも?」
「え……そうなの?」
「後二年もすれば、アラフォーだし(笑)
…………まぁ、でも。
要は、年齢じゃなくて“おっさん”って思われないように身だしなみや日々の生活を気をつけることが大事なんじゃないかな?」
「え?」
「だって、みーんな!おっさんやおばさんになるんだよ?
一年に一つ、歳は取るわけだし。
蜜柑ちゃんだって、おばさんになるんだよ?」
「フフ…そうだね!」
「でも化粧したり肌の手入れしたり、お洒落したりして“おばさん”って思われないように努力するでしょ?」
「うん!」
「それが、大事なんだよ!」
「うん!そうだね!
フフ…さすが、一虎くんだ!
胸のつっかえが取れたよ!ありがとう!」
風呂を上がり、ベッドに横になる二人。
「━━━━蜜柑ちゃん、よしよしして?」
「うん!」
ゆっくり頭を撫でると、一虎は気持ち良さそうに微笑んだ。
「あ!今日は、私が腕枕してあげる!」
「え?蜜柑ちゃんが?
痺れるよ?」
「え?いつも一虎くんが腕枕してくれてるでしょ?
いつも痺れてるの?」
「ううん。
痺れないように上手く蜜柑ちゃんの頭を乗せてるから大丈夫だよ!」
「じゃあ、私もその痺れないような腕枕する!」
張り切って言う蜜柑に、一虎は苦笑いをする。
「でも、蜜柑ちゃんの細い腕じゃ……」
「そう?」
「うん…だから、よしよしして?」
「うん!」
「………ん…気持ちいい…」
ゆっくり目を瞑る、一虎。
「このまま、寝ていいよ!」
「ん…」
次第に、一虎から寝息が聞こえてくる。
「一虎くん?
………寝た…かな?
…………………
フフ…」
一虎の寝顔を見ながら、ふと思い出す。
“俺、蜜柑ちゃんの理想の男になってあげるよ?”
そうだ。
あの時、私は一虎くんの言葉に“運命”を感じたんだ━━━━━━━
蜜柑は、出逢ったあの日を思い出していた。
蜜柑は一虎に後ろから包み込まれながら、大夜や莉帆との今日の会話の話をしていた。
「それで、蜜柑ちゃん。元気なかったんだね」
「うん。
“おっさん”は酷いよ!
一虎くん、おっさんじゃないもん!」
「フフ…ありがと!
これからも、蜜柑ちゃんにおっさんって思われないように努力するよ!」
「一虎くんは、おっさんって感じする?」
「うーん、そうだなぁー
二十歳の時に、38歳の人を見てだろ?
おっさんかも?」
「え……そうなの?」
「後二年もすれば、アラフォーだし(笑)
…………まぁ、でも。
要は、年齢じゃなくて“おっさん”って思われないように身だしなみや日々の生活を気をつけることが大事なんじゃないかな?」
「え?」
「だって、みーんな!おっさんやおばさんになるんだよ?
一年に一つ、歳は取るわけだし。
蜜柑ちゃんだって、おばさんになるんだよ?」
「フフ…そうだね!」
「でも化粧したり肌の手入れしたり、お洒落したりして“おばさん”って思われないように努力するでしょ?」
「うん!」
「それが、大事なんだよ!」
「うん!そうだね!
フフ…さすが、一虎くんだ!
胸のつっかえが取れたよ!ありがとう!」
風呂を上がり、ベッドに横になる二人。
「━━━━蜜柑ちゃん、よしよしして?」
「うん!」
ゆっくり頭を撫でると、一虎は気持ち良さそうに微笑んだ。
「あ!今日は、私が腕枕してあげる!」
「え?蜜柑ちゃんが?
痺れるよ?」
「え?いつも一虎くんが腕枕してくれてるでしょ?
いつも痺れてるの?」
「ううん。
痺れないように上手く蜜柑ちゃんの頭を乗せてるから大丈夫だよ!」
「じゃあ、私もその痺れないような腕枕する!」
張り切って言う蜜柑に、一虎は苦笑いをする。
「でも、蜜柑ちゃんの細い腕じゃ……」
「そう?」
「うん…だから、よしよしして?」
「うん!」
「………ん…気持ちいい…」
ゆっくり目を瞑る、一虎。
「このまま、寝ていいよ!」
「ん…」
次第に、一虎から寝息が聞こえてくる。
「一虎くん?
………寝た…かな?
…………………
フフ…」
一虎の寝顔を見ながら、ふと思い出す。
“俺、蜜柑ちゃんの理想の男になってあげるよ?”
そうだ。
あの時、私は一虎くんの言葉に“運命”を感じたんだ━━━━━━━
蜜柑は、出逢ったあの日を思い出していた。