Cherry Blossoms〜難解なカルテ〜
(……ん?)
ゲームセンターの前を通り過ぎようとした時、桜士は足を止める。ゲームセンターの奥には、イオンモールの従業員しか入れないドアがある。そのドアを開けて中へと入っていく人物がいた。
黒いフード付きのパーカーを着たその人物は、従業員用の制服を着ておらず、名札をつけてもいない。不審人物だ。迷うことなく桜士もその人物の後を追ってドアを開けて入る。
従業員用のドアの向こうは薄暗く、おもちゃの在庫などが大きな棚が左右に並んでいる。その棚と棚の間を不審な人物は迷うことなく進んでいき、桜士は追っていることがバレないように気配を消し、距離を取りながら進んでいく。
「こちら九条。ゲームセンター奥の従業員用出入り口に怪しい人物が入っていったため、尾行中です」
インカムで他の捜査員に連絡をすると、「了解。気を付けてください」と返ってくる。報告をしている間にも不審な人物は奥へと歩いていく。見失ってはならないと桜士が足を動かそうとしたその時、何者かの気配を感じた。
ゲームセンターの前を通り過ぎようとした時、桜士は足を止める。ゲームセンターの奥には、イオンモールの従業員しか入れないドアがある。そのドアを開けて中へと入っていく人物がいた。
黒いフード付きのパーカーを着たその人物は、従業員用の制服を着ておらず、名札をつけてもいない。不審人物だ。迷うことなく桜士もその人物の後を追ってドアを開けて入る。
従業員用のドアの向こうは薄暗く、おもちゃの在庫などが大きな棚が左右に並んでいる。その棚と棚の間を不審な人物は迷うことなく進んでいき、桜士は追っていることがバレないように気配を消し、距離を取りながら進んでいく。
「こちら九条。ゲームセンター奥の従業員用出入り口に怪しい人物が入っていったため、尾行中です」
インカムで他の捜査員に連絡をすると、「了解。気を付けてください」と返ってくる。報告をしている間にも不審な人物は奥へと歩いていく。見失ってはならないと桜士が足を動かそうとしたその時、何者かの気配を感じた。