チャット恋愛注意報!! 〜フジヤマ過去編〜
……って、今更思っても仕方ないか。
今はこの先のことを考えていこう。
────
ユージ>で、どうする? オフ会しようって今日伝える?
フジヤマ>さすがに2チャットから戻った直後に言ったら二人で仕組んだのかって思われるだろー
ユージ>それもそうかw
ユージ>じゃあいつ言うかはフジヤマに任すよ
ユージ>でも夏休み中にね? 学校始まったあとだと結構キツいw
フジヤマ>おk、任せとけ!
────
とは言いながらも、言い出すのはやっぱり緊張する。
でもユージは味方になってくれてるし、メールでのやり取りも出来るようになった。
だから、ほんの少しだけ気は楽だ。
本当にほんの少しだけ、な。
────
フジヤマ>もしも女子二人に断られたら、俺らだけで会おうなw
フジヤマ>そして禁断の愛に目覚めようぜw
ユージ>そうならないように祈っとくww
────
と、いつもみたいに話をして、切りのいいところで2チャットを出た。
その後、俺は『高校生ルーム8』には戻らず、自室のベッドに横になった。
夜勤まではまだ時間があったけど、オフ会のことをどうするか一人で考えたかったから。
どう切り出せばいいか。
どう話を進めていけばいいか。
オーケーを貰った時にどう言葉を返すか。
ダメだと言われた時にどう言葉を返すか。
その後、どんな風に付き合っていくか。
色々なパターンを考えながら天井を見つめる。