私を甘やかしてくれる人いませんか?

次の土曜日に未来と正志は初めてのデートをした。
赤レンガ倉庫では、特に買い物の目的もなかったけど、雑貨店を見たり、服を見たり、お茶をしたり、プラプラして楽しんだ。
日が落ちて、中華街に向かった。

「どこか行きたい店あんの? 」

「2人だから、飲茶が良いと思うんだけど? 」

「そうだな。」


未来が調べておいた飲茶の店に行き、席に着いた。

「好きな物頼んでいいよ。今日は俺のおごり。」

「えーいいの? どれにしよう・・・これもこれもいいし・・・正志はどれがいい? 」

「未来が食べたいのにすれば。」

「どうしよう・・・」

「気になるのみんな頼んじゃえよ。俺食うし。」

「私も結構食べるから大丈夫かな?　」

未来はあまり考えもせずに、気になったものを全部頼んだ。


「ククッ。テーブルに乗らないほど頼むやつ初めて見た。」

「だって、正志が気になったの全部頼めって言ったじゃん。」

「はいはい、そうでした。でもククッ。上手そうだから食べよう。しっかり食えよ、残すなよ。」

「いただきまーす。正志～美味し―。ムフッ。」

「未来はうれしそうに食うな。」

「だって美味しいよ。」

2人はなんだかんだと言いながら、注文したものを全て食べた。