私を甘やかしてくれる人いませんか?

「あー苦しー。でも美味しかった。」

「あれだけ食や苦しいよ。俺も苦しい。しかしお前、よく食うな。」

「うん。昔からやせの大食いと言われている。」

「食わすのが無駄ってことか? 」

「もー、いじわる。」

「ハハハハハ。俺、良く食う女好きだぜ。」

「私もいっぱい食べる男子好き。」

「お前、他の男とデートしたときもこんなに食ってたの?」

「えっ? 食べてない・・・いつも食べられなかった・・・」

「なんだそりゃ。俺は男として見られていないってことか?」

「えー、正志は正志だよ。」

「ふーん。まっいいか。少し歩くか。消費しないとな! 」

2人は山手公園に向かった。


「正志、今日はありがとう。楽しかった。今までのデートの中で一番だよ。」

「俺も楽しかった。こんなに食う女とデートしたの初めてだしな。」

「ひどいー。」

「ハハハハハ。うそうそ、楽しかったよ。未来、手つなごう。」

正志は笑顔で手を出した。未来は躊躇なくその手を握った。そして2人は手をつないで歩いた。

「・・・ねー正志。私勘違いしそう・・・」

「なに? 」

「正志は1ヶ月限定彼氏なのに・・・、まだ今日が1回目のデートだっていうのに、こんなに楽しくて、ホントの彼氏ならいいのにって思ってしまう・・・」

「そうか。思えば。」

「何言ってるの・・・」

正志は急に立ち止まり、未来の手を引っ張りキスをした。

「未来・・・」

「ちょっと・・・正志、何するの。ヤバイって・・・本気で好きになっちゃう・・・もう会うのやめよう。これ以上デートしたら・・・」

「だめだよ。1ヶ月って約束だろ。ちゃんと1ヶ月付き合えよ。」

「正志・・・」

「さあ、今日はこれでデート終わり。送るよ。」

正志は何事もなかったかのように未来を家まで送った。

「またな。」

正志は未来の頬にキスをして帰っていった。
未来の心臓は鼓動が激しかった。

・・・正志のこと好きになっちゃった・・・
・・・これからどうしたらいいんだろう・・・
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