私を甘やかしてくれる人いませんか?

ラ: 正志 今度の木曜日夜に日本代表のラグビーの試合があるんだけど一緒に観戦に行かないか?

ラ: 未来 ラグビー観たことない。ルールも知らないよ。

ラ: 正志 大丈夫。観ればはまるから、行こう。

ラ: 未来 わかった。

ラ: 正志 場所は調布の〇〇スタジアム。俺出先から行くから、新宿で待ち合わせしよう。


未来は初めてラグビーを観戦した。初めは何が何だかわからなかったが、大きな男の人が防具なしでぶつかり合い、足の速い人がすごいスピードで走る。タックルをされても直ぐにまた参戦する。そしてトライ。観ているうちに楽しくなった。

「正志、ラクビー楽しい。こんなに楽しいなんて思っても見なかった。」

「よかった。俺、ラグビーやってたの話したことあったっけ? 」

「えー知らない。どのポジション? 」

「ウイング。足の速い人がなるポジション。あの11番とか14番のとこ。」

「へー凄いね。正志足早いんだ。」

「そうだな。大学に入るまでは誰にも負けなかった。でも大学に入ったらみんな速くて自分が井の中の蛙だと思い知らされた。」

「大学で知り合ったときはもう部活していなかったよね。」

「ケガして2年の途中で止めた。でも、ラクビーはやっぱり好きなんだ。」

「そうなんだ。また観に来よう。誘って・・・あっ、ダメか・・・・・・」

「未来・・・・」

未来は限定の1ヶ月彼女だと言うことを悔やんだ。涙が出そうだった。
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