私を甘やかしてくれる人いませんか?

ラ: 正志 今度の水曜日空いてる?

ラ: 未来 ゴメン、予定あり。

ラ: 正志 そりゃ残念。またね。


別日・・・
ラ: 正志 土曜日映画見ない?

ラ: 未来 土曜日も日曜日もダメ。

ラ: 正志 どうした? 未来・・・何かあった?

ラ: 未来 無いよ。何もない。でも、もう連絡しないで。


30分後、未来の携帯が鳴った。
正志からだ・・・

「はい。・・・連絡しないでって言ったでしょ。」

「今、お前の家(おまえんち)の前まで来ている。少し出てこれない? 」

「イャ! ダメだよ! 会えない・・・」

「なんでだよ、理由言えよ。このままじゃ俺は納得できない、頼むから出てきてちゃんと説明してくれ。」

・・・本当は正志に会いたい。でも会ったら流される・・・


悩んだ末に未来はちゃんと断ろうと思って外に出ると、正志は家の横に立っていた。
2人で近くの公園に行った。

「未来、何があった? 」

「・・・」

「言ってくれないとわからないよ。」

「・・・この間、郁美さんが会社に来た。」

「郁美が? 」

「私にもう正志に会うなって、釘指していった。怖かった。冷たい目だった。」

「ごめん。郁美何も言わないから・・・そんなことがあったなんて・・・」

「もう会うの止めよう。今まで本当に楽しかった。何でも気にせず話せて、ホントに一緒にいて楽しくて・・・」

そう言いながら未来は泣き出した。涙が止まらなかった。

「未来・・・俺もお前といると楽しい。俺はもっと未来と一緒に居たい。未来、聞いて。俺、郁美と別れる。そして、ちゃんと未来に交際申し込む。それまで少し時間をくれ。・・・未来、聞いてる? 」

未来は声にならないけど、うなずいた。

正志は力いっぱい未来を抱きしめ、キスをした。

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