勉強は恋のキューピッド。
相部屋の人は勉強が苦手!
今日からここ、七海学園で青春が始まります!
私、朝木未来。この日をずっと楽しみにしていた 15歳です。
七海学園は、超正確なマッチングシステム“デステニー”でパートナーが選ばれ、寮で一緒に毎日過ごすんだって!
そして3年後には・・・。
「ーーーーーーっ」
まぁ、私なんかが選ばれるわけないけど。
勉強と料理以外なぁんにも出来ないし。
入学式が終わって、部屋割りの表を見る。
そして、寮部屋に向かった。
相部屋の人はどんな人かな?
「着いた・・・!」
私は早速部屋に入った。
ふぇ〜。緊張する!
すると!
「うぅ〜ん・・・」
「ひっ?!」
何とそこには、死んだ男子(?)と中学校の教科書とノートと筆箱があった! 怖い!
「えぇ?!死んでる?! 嫌ぁぁぁぁぁ!」
私は手に持ってたカバンを死んだ男子(?)に投げつけた!
「きぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜い!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ?!?! 痛ってぇなぁ・・・」
すると男子は起き上がった。
なぜ汚い言葉で言い返す?! もう頭きた!!
「ホントに何してたんですか?! そんな部屋の真ん中にドーンと寝っ転がって! 他の人のことも考えてください!」
「ひぇっ?! ごめんなさい・・・。んん?」
そして男子は私をジーッと見た。
「何ですか、私の顔に何か付いてますか?」
ポッ。
男子の顔が突然赤くなった。照れてるのかな。
「ほぇ〜。いいじゃん、可愛い」
「?!?!?!」
男子よ、突然何を言う?!
どうやら私を見ていたのは、顔に何か付いていたわけではなかったらしい。
じゃあ、何で私を見たの?
何で私の事を可愛いって言ったの?
どういうこと?
私は可愛くないよ?
私がそんな事を考えていたら、突然、男子が話しかけてきた。
「あのっ! 名前は何ですか!」
「その前に椅子に座ろう?! 寝っ転がってちゃ話が出来ないし?!」
私達は椅子に座って話をした。
「あのっ! 名前は何ですか!」
「私は朝木未来。あなたは? 後、なんで敬語なの? 私達、同い年だし敬語使わなくていいんじゃない?」
「あ、そうです……そうだね。俺は、夜咲彼方。勉強が苦手で、運動が得意だ。1のBだよ。自慢はーーーーーー。」
一体どんな自慢だろう?
ノー勉でテスト受けたらたまたま満点だったとか?(そしたら凄すぎる)
100人で鬼ごっこして、開始1分で全員捕まえたとか?(運動得意らしいし)
「俺が小中学校でやったテストの点数は最高2点、最低0点っていうことだ!!」
「えええええええええっっっっっ?!?! どんだけ頭悪いの!」
「まあ、七海学園にはギリギリ合格できたんだけど」
よかったが、大丈夫か、夜咲!?
このままだと、留年しちゃうかもしれないよ!
でも、それを知って、何をしてって言うの?
ま、まさか・・・。
「俺、勉強が苦手で、このままだと、トンデモないことになってしまいそうです。だからーーーー」
や、やっぱり?!?!
「朝木未来さん! 勉強、教えてくれませんか?! 一生のお願いです!!」
やっぱり、そうだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
しかも土下座して言ったぁぁぁぁぁぁ!!
でも、一生のお願いですって言われちゃったし。
もう! こうなったらぁぁぁぁぁあ!
「教えてやりますよ!! 全力で!! 2点を50倍の100点にしてやりますよ!! 覚悟していてくださぁぁぁぁい!!!!」
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