勉強は恋のキューピッド。
私は、彼方にメールをした。


メール交換しててよかった!


『彼方へ

 今日の午後五時、私達の寮に来てください。

               未来より』






午後五時、寮に私はいる。


メッセージに、既読マークは付いた。


だからって、彼方が来てくれるとは限らない。


半分期待、半分諦めの中その時。











ガチャン。











「かな、た?」











「おいおい、何で呼び出した本人が驚いてんだよ」











 彼方が、来てくれた!


「彼方、絶対に一回しか言わないから、絶対聞いてっ!」


「お、おう。何だ?」


ビックリしている彼方をジッと見て、私は凄く叫んだ。


「私・朝木未来はー!!













 夜咲彼方が、好きでーーーーす!!!」











「ええっ?!未来もぉ?!」


彼方が驚いた! 言っちゃった! 恥ずかしっ!


ん? ってか、今、『未来も?!』って言ってたよね?


「未来!」


彼方が突然叫んだ。


「はははははい!」


驚いて『は』を何回も言っちゃった。


一体何?


ま、ま、ま、まさか!
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