勉強は恋のキューピッド。
言ってしまったぁぁぁーーー!!


俺は急に恥ずかしくなってきた。


そもそも、未来さんは名前で呼びたくないかもしれないし、俺のことを嫌いかもしれない。


俺を守ってくれたのだって、同じ相部屋(ペア)だからかもしれないもんね。


だから、ダメって言われても、おかしくないと思う。


「夜咲彼方」


「はいっ!」


未来さんが怖く、カッコいい目をして口を開いた。


「さっきの事だけど、あれ、どういうこと?」


ひぇーっ! 怖い! でもカッコいい!


さっきの事って、やっぱ、『名前で呼んでもいいですか』って事だよね?


どういうことって、「何で名前で呼ぶ必要があるの?」ってことが言いたいのかな??(未来さん言いそう!)


「さささささっきのこここここ事はですね、名前で呼ぶって事でしょうか?! 呼びたくないですか?!」


ドクン、ドクン。


まだ緊張する!


すると、俺の予想を裏切って、未来さんは「うーん」と上を向いて複雑な顔をして考え始めた。何でだろ?


「あのさ、夜先彼方」


「はい!」


後、何でさっきからフルネームで呼ぶんだろ。


さっきから[何で]が多すぎる!








「何で怯えてんの?後、












 名前で呼んでも、いいよ。呼び捨ても、ついでに、いいよ」












「えええええええええっっっ!」

 
ままままさかの反応!

 
そして未来さん……いや、未来は、真っ赤になって照れている。







どうして?


何で、未来が照れるの?


未来、どういうこと?


俺は、未来の事をよく知らないと分かった。








「夜咲」


不意打ちに未来が話しかけて来た。


椅子に座り足を組む未来は不良っぽさもある。


「ん?なに?」


すると、満面の笑顔で未来が、


















  




「これからよろしくね、か・な・た☆」




















と、言った!
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