恋の始め方
諦めて注文しようと思ったら

「探してたのこれ?」

と同い年くらいの男の子が声をかけてきた。

少しぼさついた黒髪、イケメンと美少女の中間の様な顔だち、その手にあるのは

「初×恋第6巻!?」

「そこの新しくできた最新刊コーナーに置いてあったから。」

「はあぁぁ・・・。」

手に取った初×恋を感動した目で見ていると男の子は帰ろうとしてたので

「あのっ!ありがとうございます!」

お礼を言うと男の子は数秒固まった後、顔赤くして

「気にしないでください!失礼しました!」

と言って去っていた。

もしかしたら10分前位から探してる私に気付いてくれたのかもしれない。

いい人だな〜。
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