恋の始め方
暖かい。黒山くんが触れてくれた所がただ暖かい。

なんでと聞こうとしたら

「具合悪いんだろ。

俺のせいでごめん。

悩んでるんならお前の勝手にやりたい事してくれ。

俺のことなら気にしないで。悪いのは俺。」

そう言って、黒山くんは隣に座ってくれて

「勝手に話さないで距離置いて、

でも、俺、これだけは言える。

お前は幸せになってほしい。

だから、お前が幸せになれる選択してほしい。

俺、そのためならなんでもするから。」

その真剣な顔に、黒山くんが本当に私の事想っている事が伝わってきた。
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