約束された血の匂い
その14
約束された血の匂い/その14
麻衣
「お前よう、逆髪神社で久美に絶対に近づかないことを、命にかけて誓ったんだぞ!バッジにもな。組と私、両方を裏切ったんだ。まず、私だ。約束破ったんだから、少なくとも、私にはお前をぶっ殺すことが出来るわね」
「…」
この野郎、さすがにもう、言葉も出てこないようだ
「この、小心者の最低野郎が!私は定男さんを意識的ではないにせよ、局部を切りつけ、自殺に追い込んだよ。こっちも暴行されていたんだし、言い分がないこともない。でも、相馬さんの前で、殺される覚悟はした。その覚悟をもって、私を見込んでくれ、力を授けてくれたんだ」
このことを”事実”として周知しているのは、この場では倉橋さんだけだ
だが、剣崎さんには”時効”を確認しているし、倉橋さんにもここで明かすことは事前に了解をもらっていた
でも、他の人たちはちょっと驚いてる様子だ
...
「…その私にとって、お前みたいな汚ねえクソは、惨たらしく処刑されるべきと確信してる。今、ここで私が手を下すよ。勝田さん、そこのチェーンソー貸してくれますか?コイツ、切り刻んで出血死させてやります」
ああ、でも、使い方知らないから教えてもらわなくちゃ
「わー、やだー!殺さないでくれ!親分、奥さんを止めてください!お願いします。この人、ホントにやりますよ!」
ハハハ…、これだけ極道の面子がいるってのに、私を一番に恐れるなんてね…
まったく、なんなんだかだわ…(爆笑)
麻衣
「お前よう、逆髪神社で久美に絶対に近づかないことを、命にかけて誓ったんだぞ!バッジにもな。組と私、両方を裏切ったんだ。まず、私だ。約束破ったんだから、少なくとも、私にはお前をぶっ殺すことが出来るわね」
「…」
この野郎、さすがにもう、言葉も出てこないようだ
「この、小心者の最低野郎が!私は定男さんを意識的ではないにせよ、局部を切りつけ、自殺に追い込んだよ。こっちも暴行されていたんだし、言い分がないこともない。でも、相馬さんの前で、殺される覚悟はした。その覚悟をもって、私を見込んでくれ、力を授けてくれたんだ」
このことを”事実”として周知しているのは、この場では倉橋さんだけだ
だが、剣崎さんには”時効”を確認しているし、倉橋さんにもここで明かすことは事前に了解をもらっていた
でも、他の人たちはちょっと驚いてる様子だ
...
「…その私にとって、お前みたいな汚ねえクソは、惨たらしく処刑されるべきと確信してる。今、ここで私が手を下すよ。勝田さん、そこのチェーンソー貸してくれますか?コイツ、切り刻んで出血死させてやります」
ああ、でも、使い方知らないから教えてもらわなくちゃ
「わー、やだー!殺さないでくれ!親分、奥さんを止めてください!お願いします。この人、ホントにやりますよ!」
ハハハ…、これだけ極道の面子がいるってのに、私を一番に恐れるなんてね…
まったく、なんなんだかだわ…(爆笑)