ツナミの女/80S青春群像『ヒートフルーツ』豪女外伝/津波祥子バージョン編【完結】
その3
麻衣&真樹子
さて、2番手さんの到着はそろそろだな…
真樹子さんとの”団らん”はこの辺にして、切り替えだな、アタマを…
”外の”雨は、相変わらず激しく降り続いているようだ
そのやたら響く雨音をかき消すかのように、バイクの轟音が近づいてきた
「麻衣さん、来たね。津波祥子だよ」
「ええ。時間よりちょっと早いけど、すぐ始めましょう」
真樹子さんは「OK」と右手でサインして、倉庫の扉を開けた
「ああ、津波さん、早かったわね」
「…」
こいつ、真樹子さんのこと、無視しやがった
津波祥子は足早に私の前にやってきた
この野郎、薄ら笑い浮かべてやがるわ…
***
体はでかいし、思ってた以上にごついな
170は軽く超えて、プロフィールどおりだ
真正面からだと力負けするか…、やはり…
「あいにくの天気の中、ご足労願ってるんだが態度悪いな、アンタ。先輩が挨拶してんだ。返事くらい、できねえのかよ」
「そんなもん省略よ。で、アンタが今日の責任者?」
「ああ、そっちの”採否”は私が決める」
「フン、先日の会議とやらってやつで、はっきり述べたとおりさ。ここには、自分に”見合った”待遇を頂戴しに来たんだ。力づくでもってね、あの時も言ったよ」
「よし、手っ取り早く、そっちの求める待遇とやらを聞こう」
「フフフ…。まず、金とかは二の次だよ。欲しいのは力。まあ、実際にはポストだね。もっとも権限のある、”それ”だ」
「ハハハ…。おたく、想像以上にはっきりしてるな。じゃあ、こっちもはっきり言ってやる。この私を倒してとって代われれば、まあ、そっちの望む”待遇”ってことになるよ。どうする?」
「わかりが早くて助かるよ。そこまで聞いたら、もう答えるまでもないだろう」
「なら、ここで私とタイマンってことでいいな?アンタの”面接”は」
「ハハハ、ありがたいねえ。2,3人相手は覚悟してたんだが、そっちはいいのかい、サシで?」
「ああ、遠慮はいらない。殺す気で来な」
会って2分もしないうちに、お互い臨戦態勢だ
「真樹子さん、手は出すなよ!絶対に!」
「ああ、分かった…」
さあ、久しぶりに本気で行くぞ!
ここで負けるわけにはいかないんだ…
***
驚いた!
この二人、出会ってから、ものの1分ちょっとでタイマンだよ…
仕掛けた津波って大女も豪気な奴だけど、受けた方の麻衣さんも凄いや
おそらく、この展開は予想してて、あえて昼食をとらなかったんだろう
しかし、相手はデカいし力がありそうだ
見た目じゃ、麻衣さん、かなわないと思うが…
始まった…
津波は上着のジャンバー脱いで、タンクトップ姿だ
わあ…、腕力もありそうだわ
津波がじりじり寄って行って、麻衣さんは後ずさりしてるなあ…
やはり威圧感ってやつかな
***
「へへ、いくぜ!」
そう言うと、津波はパンチを繰り出してきた
左右の連打だけど、麻衣さんは右に左にかわしてる
素早いなあ…、さすがだ
でも津波はキックも交えて、右のローキックが麻衣さんのひざ下に当たっちゃった…
間髪入れす、パンチとキックで、わあ…、もう殴る蹴るの乱れ打ちじゃん
麻衣さんはうずくまって、顔面ガードしてるけど…
ああ、片膝着いちゃった
今度は背中あたりに蹴りだよ、津波の奴…
あっ、麻衣さんのポロシャツの襟あたりをワシ掴んで、引きずり上げてるわ
ん…?
あっ…、一瞬の隙をついて、膝蹴りを下腹部に当てた
そこからは速いわ!
腹部に集中してパンチを数発撃っておいてから、頭突きだよ
少しふらついてる津波も、麻衣さんにつっかかっかてく
そして、津波が腰投げだ
あっ…、でもすぐ立ち上がった麻衣さんはジャンプして津波を蹴り倒しちゃった
これは凄い!
すかさず津波の髪を掴んで引きずり起こしてる…
えーっ?
麻衣さん、津波をヘッドロックで、倉庫の反対端まで「わー」って掛け声とともに、窓枠へ額をぶちつけたわ
***
今度はまた反対側まで、20Mはある距離を全力疾走でまたガツンと…
これを4回繰り返したところで、津波の奴、さすがにグロッギー状態かな?
麻衣さんはまた髪の毛掴んで、ああ…、倉庫の外まで走って行った
私もその後をついて行くと、津波を土砂降りの倉庫前に押し倒した
で…‼
ウソだろ~~?
麻衣さん、黒のポロシャツを脱いで、それを右手でブンブン振り回してる
もう、津波にバシバシむち打ちだよ、ブラジャー姿で…
「てめえ、まだヘタばってんじゃねえぞ!コラー‼」」
そう怒鳴って、もう雨でぐっしょりのポロシャツを津波の首に巻いてぐいぐい締め付けてる
何て凄惨な光景なんだ‼
こんな死闘、」見たことないよ
麻衣&真樹子
さて、2番手さんの到着はそろそろだな…
真樹子さんとの”団らん”はこの辺にして、切り替えだな、アタマを…
”外の”雨は、相変わらず激しく降り続いているようだ
そのやたら響く雨音をかき消すかのように、バイクの轟音が近づいてきた
「麻衣さん、来たね。津波祥子だよ」
「ええ。時間よりちょっと早いけど、すぐ始めましょう」
真樹子さんは「OK」と右手でサインして、倉庫の扉を開けた
「ああ、津波さん、早かったわね」
「…」
こいつ、真樹子さんのこと、無視しやがった
津波祥子は足早に私の前にやってきた
この野郎、薄ら笑い浮かべてやがるわ…
***
体はでかいし、思ってた以上にごついな
170は軽く超えて、プロフィールどおりだ
真正面からだと力負けするか…、やはり…
「あいにくの天気の中、ご足労願ってるんだが態度悪いな、アンタ。先輩が挨拶してんだ。返事くらい、できねえのかよ」
「そんなもん省略よ。で、アンタが今日の責任者?」
「ああ、そっちの”採否”は私が決める」
「フン、先日の会議とやらってやつで、はっきり述べたとおりさ。ここには、自分に”見合った”待遇を頂戴しに来たんだ。力づくでもってね、あの時も言ったよ」
「よし、手っ取り早く、そっちの求める待遇とやらを聞こう」
「フフフ…。まず、金とかは二の次だよ。欲しいのは力。まあ、実際にはポストだね。もっとも権限のある、”それ”だ」
「ハハハ…。おたく、想像以上にはっきりしてるな。じゃあ、こっちもはっきり言ってやる。この私を倒してとって代われれば、まあ、そっちの望む”待遇”ってことになるよ。どうする?」
「わかりが早くて助かるよ。そこまで聞いたら、もう答えるまでもないだろう」
「なら、ここで私とタイマンってことでいいな?アンタの”面接”は」
「ハハハ、ありがたいねえ。2,3人相手は覚悟してたんだが、そっちはいいのかい、サシで?」
「ああ、遠慮はいらない。殺す気で来な」
会って2分もしないうちに、お互い臨戦態勢だ
「真樹子さん、手は出すなよ!絶対に!」
「ああ、分かった…」
さあ、久しぶりに本気で行くぞ!
ここで負けるわけにはいかないんだ…
***
驚いた!
この二人、出会ってから、ものの1分ちょっとでタイマンだよ…
仕掛けた津波って大女も豪気な奴だけど、受けた方の麻衣さんも凄いや
おそらく、この展開は予想してて、あえて昼食をとらなかったんだろう
しかし、相手はデカいし力がありそうだ
見た目じゃ、麻衣さん、かなわないと思うが…
始まった…
津波は上着のジャンバー脱いで、タンクトップ姿だ
わあ…、腕力もありそうだわ
津波がじりじり寄って行って、麻衣さんは後ずさりしてるなあ…
やはり威圧感ってやつかな
***
「へへ、いくぜ!」
そう言うと、津波はパンチを繰り出してきた
左右の連打だけど、麻衣さんは右に左にかわしてる
素早いなあ…、さすがだ
でも津波はキックも交えて、右のローキックが麻衣さんのひざ下に当たっちゃった…
間髪入れす、パンチとキックで、わあ…、もう殴る蹴るの乱れ打ちじゃん
麻衣さんはうずくまって、顔面ガードしてるけど…
ああ、片膝着いちゃった
今度は背中あたりに蹴りだよ、津波の奴…
あっ、麻衣さんのポロシャツの襟あたりをワシ掴んで、引きずり上げてるわ
ん…?
あっ…、一瞬の隙をついて、膝蹴りを下腹部に当てた
そこからは速いわ!
腹部に集中してパンチを数発撃っておいてから、頭突きだよ
少しふらついてる津波も、麻衣さんにつっかかっかてく
そして、津波が腰投げだ
あっ…、でもすぐ立ち上がった麻衣さんはジャンプして津波を蹴り倒しちゃった
これは凄い!
すかさず津波の髪を掴んで引きずり起こしてる…
えーっ?
麻衣さん、津波をヘッドロックで、倉庫の反対端まで「わー」って掛け声とともに、窓枠へ額をぶちつけたわ
***
今度はまた反対側まで、20Mはある距離を全力疾走でまたガツンと…
これを4回繰り返したところで、津波の奴、さすがにグロッギー状態かな?
麻衣さんはまた髪の毛掴んで、ああ…、倉庫の外まで走って行った
私もその後をついて行くと、津波を土砂降りの倉庫前に押し倒した
で…‼
ウソだろ~~?
麻衣さん、黒のポロシャツを脱いで、それを右手でブンブン振り回してる
もう、津波にバシバシむち打ちだよ、ブラジャー姿で…
「てめえ、まだヘタばってんじゃねえぞ!コラー‼」」
そう怒鳴って、もう雨でぐっしょりのポロシャツを津波の首に巻いてぐいぐい締め付けてる
何て凄惨な光景なんだ‼
こんな死闘、」見たことないよ