好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「……」



瑞樹くんは私から目をそらしてテレビを見る。

朝のニュースをコーヒーを飲む俺は優雅だ。

そんな雰囲気を醸し出しながら、ソファに座っているけど……。



「ねえっ。無視しないでよっ」



私は寝起きのパジャマ姿のまま、瑞樹くんに詰め寄る。

髪の毛だって寝ぐせついているけど、そんなの今はどうでもいい。



「……」

「挨拶くらい、小学生でもできるよ! 幼稚園児でもできる!」

「……」

「瑞樹くんは喋れない赤ちゃんなのっ?」

「ちっ、」



盛大な舌打ち、いただきました。

全然嬉しくないけど。


瑞樹くんはマグカップを再び口に近づける。

マグカップに口をつける前に、小さく一言。



「……おはよ」



と、呟いた。
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